報告者 学校薬剤師委員会 山内 大輔
日時:令和7年2月2日(日)13:00~16:00
場所:Zoom
テーマ:「学校におけるくすり教育の現状と課題」
本研修会は日本薬剤師会が主催となり学校薬剤師、保健体育教諭、保健主事、養護教諭等を対象として学校における「くすり教育」ついて学ぶ場となっています。
全体の印象としては薬物乱用防止がダメという事から乱用してしまう背景を考え寄り添う事が大切になってきていると感じました。多くの児童生徒に話しかける薬物乱用防止教室では難しい部分もありますが、薬物の怖さだけではなく自分の大切さを伝えられるようにしたいと思いました。
演題1:「大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律について」
厚生労働省医薬局監視指導・麻薬対策課 課長補佐 藤井 哲朗 氏
大麻草の医療や産業における適正な利用を図るとともに、その濫用による保健衛生上の危害の発生を防止するため、
①大麻草から製造された医薬品の施用等を可能とするための規定の整備(令和6年12月12日)
②大麻等の施用罪の適用等に係る規定の整備(令和6年12月12日)
③大麻草の栽培に関する規制の見直しに係る規定の整備等の措置(令和7年3月1日)を講ずる。
演題2:「市販薬のオーバードーズに対する理解と支援-「ダメ」と言わない予防教育のススメ-」
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 心理社会研究室長 嶋根 卓也 氏
多くの OD をしている人は実店舗で薬を購入している。店舗で乱用を疑う事例があったら注意するだけでなく困っていることは無いか声掛けをしてほしい。
<有効と考える予防教育>(ダメと言わない予防教育)
①<1.5次予防の視点> 集団の中には、薬物問題を抱えた児童・生徒がいるという前提、子どもたちの生活目線でエビデンスを伝える
②<参加型教育> グループワーク(話し合いと発表)、クイズ、ロールプレイなど双方向のコミュニケーションを伴う汗をかかせる・考えさせる教育
③<相談支援に関する情報提供> 学校内(養護教諭、SC、SSW)および学外の相談先(依存症専門医療機関、精神保健福祉センターなど)について。相談者の守秘義務についても触れる
④<敷居の低いサービスの紹介> LINE 相談、オンライン自助グループ、地域の居場所など厚生労働省でオーバードーズに特化した教育資材を作成中
下記 QR コードの厚生労働省ホームページで公開予定

演題3:「東京都の児童生徒の薬物乱用防止に 関する警察との連携」
東京都薬剤師会常務理事 日本薬剤師会学校薬剤師部会幹事 濱野 明子 氏
東京都薬剤師会では警視庁・東京都薬剤師会・日本薬剤師会・くすりの適正使用協議会で「児童・生徒の薬物乱用防止に関する覚書を交わしている。警視庁と共同で警察職員、ボランティア、被害サポーター等を対象に研修会を行っている。
学校薬剤師として薬物乱用防止教室を積極的に行い啓発に努めている。
演題4:「オーバードーズ対策の啓発に係る他団体との連携」
日本薬剤師会学校薬剤師部会幹事 西前 多香哉 氏
オーバードーズ対策として養護教諭、教育委員会、登録販売者、自治会、シニアクラブ、婦人会、民生委員、保護司等幅広い団体と協力してきた。児童生徒に伝える事は重要だが、地域の多くの方に OD について知ってもらう事によって社会全体で子供たちを守る仕組みづくりをしていく必要がある。
