お薬手帳ってなに?

☆一人1冊お薬手帳を持ちましょう!
お薬手帳は、あなたが今まで服用した薬、受診した医療機関、買ったり、使ったりしたお薬の名前や服用量、そしてその結果などを記録するための手帳です。
飲んでいるすべての薬やサプリメント、 健康食品等を「1冊で」記録することが大切です。
病院や薬局ごとに、別々のお薬手帳を作らないようにしましょう。

☆いつも持ち歩きましょう!
外出時や旅先で、緊急にかかる時や災害にあった時、お薬手帳を持っていれば、どんな薬を飲んでいるか、合わなかった薬などがすぐにわかり安心です。
お薬手帳がある場合 災害時の避難所や旅行などの外出先で、突然のけがや急病の時、『お薬手帳』があれば、あなたがいつもどのようなお薬を使っているのかをすぐに把握でき、適切かつスムーズな対応が可能になります。

【イラスト引用】「2023 OKUSURI CALENDAR PLUS」
監修:若林 進 田中 秀和 水 八寿裕 イラスト・デザイン:株式会社ソルブ

☆処方せんと一緒に薬局窓口に出しましょう!
処方せんと一緒にお薬手帳を出すことで、処方されたお薬との飲み合わせや重複の確認などができます。
また、処方内容に疑問点があった場合は、医師、歯科医師へ確認をします。

☆お薬の情報を記録しましょう!
薬局・薬店(ドラッグストア)で、一般用医薬品(OTC医薬品)、サプリメント、健康食品を買って服用した場合も記録しておきましょう。
記録しておくことで、処方されたお薬との飲み合わせなどが確認できます。
また、お薬を飲んで気になること(錠剤が大きすぎて飲みづらかった、眠くなった など)や医師、歯科医師、薬剤師にききたいことなども書いておきましょう。

 ☆お薬手帳に書いてほしいこと!

 名前、住所、生年月日、連絡先などの基本情報、いままでにかかったことのある疾病名(胃潰瘍 など)副作用がでた薬の名前と症状や食物アレルギー
薬をのんで気になることや医師、歯科医師、薬剤師に質問したいことも記入して、おきましょう。

☆お薬の情報を共有しましょう!
2つ以上の医療機関にかかっている場合など、お薬手帳を医師、歯科医師、薬剤師に見せることで、薬の重複や飲み合わせはどうかなどが、確認できます。
また、アレルギー歴や副作用のあった薬を記録しておけば、 副作用の未然防止に役立ちます。

 

電子版お薬手帳について

電子版お薬手帳とは、患者様のお手持ちのスマートフォンに、現在ご使用しているお薬の名前や用法などの情報を保存・活用するために作られたものです。情報はクラウドにバックアップ保存されているので、旅行先での体調不良や突然の災害時など、不測の事態でも活躍します。スマートフォンと連携しているので、アラームで飲み忘れを防止するための服薬スケジューラ機能や待ち時間を短縮するための処方箋画像送信機能など、紙のお薬手帳には無い機能が搭載されているのも魅力の一つです。

薬剤師に薬の飲み合わせを調べてもらいたいときは、スマートフォンの画面を見せる、またはワンタイムコードを発行し一時的に薬剤師の閲覧を許可する、もしくは対応施設に設置してあるQRコードを読み取るなど複数の方法があります。薬剤師に飲み合わせや副作用歴などを調べてもらうことで、安心してお薬を服用できるようになります。

電子版お薬手帳にデータを登録するときは、薬局から配布されるQRコードが載った印刷物を、スマートフォンのカメラ機能でスキャンします。すると、処方されたお薬の情報がアプリ内に記録されます。また、過去に処方されたお薬の情報を追加するときは、QRコードを読み込む、または手入力をするなどの方法があります。

主な電子版お薬手帳に、無料で利用できる『eお薬手帳』があります。
https://www.nichiyaku.or.jp/e-okusuri/

紙版お薬手帳にも電子版お薬手帳にもそれぞれ良いところがあります。大事なことは、薬剤師に飲み合わせや副作用歴などを調べてもらい、安心してお薬を服用できるようにすることです。そのためには、自分のライフスタイルに合わせて最適なお薬手帳を選び、医療機関に受診する際には必ず持参しましょう。