会長挨拶

令和7年6月の一般社団法人埼玉県薬剤師会代議員会、続く理事会にて会長に再任いたしました斉藤祐次です。
本会は明治28年(1895年)の創立から130余年の歴史を有する職能団体であり、定款の目的には「公益社団法人日本薬剤師会並びに県内の市町村を活動区域とする薬剤師会等との連携のもと、薬剤師の倫理の高揚及び学術の振興を図り、薬学及び薬業の進歩発展を図ることにより、県民の健康な生活の確保・向上に寄与すること」を掲げています。これは、薬剤師法第一条の「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。」と最終目的を同じくしながらも職能団体としての役割を示したものと解釈し、令和3年の会長就任以来本会運営の礎としてまいりました。
その礎の上に中期目標として3つのテーマを掲げ本会の進むべき方向を示してまいりました。1つ目は、薬剤師の未来は薬剤師が変えていこうという思いを込めた「発信する埼玉県薬剤師会の創造」であり、2つ目は全ての薬剤師の力を結集して総力戦を展開しようという思いを込めた「オール薬剤師構想」であり、3つ目は人口減少社会において限られた人材と財源で持続可能な組織づくりを意識した「事務局機能の充実、効率化、合理化で県薬機能を強化」です。
本会は令和6年に第57回日本薬剤師会学術大会を主管し、協賛企業・団体を始め埼玉県病院薬剤師会、埼玉県女性薬剤師会、埼玉県薬剤師会青年部ほか多くの大会関係団体や県内各地の地域薬剤師会と会員皆様のご協力により1つ目のテーマである「発信する埼玉県薬剤師会」と2つ目のテーマである「オール薬剤師構想」を実現し、本会の歴史に新たな頁を刻みました。一方で3つ目のテーマであった「事務局機能強化」は計画通りに進まない中、本会事務局は大会運営関連を含め増大した業務量を限られた人材の相互協力で何とか乗り切ってくれました。
日本薬剤師会学術大会という大イベントを乗り越えた今期、引き続き同じテーマを掲げますが、次に本会の進むべき方向としては「県民(国民)の健康な生活の確保・向上に寄与すること」に回帰し、薬剤師として行動することが挙げられます。
具体的には令和6年4月に施行された第8次埼玉県地域保健医療計画で求められる薬局・薬剤師の役割に応えること、そして令和6年に日本薬剤師会が提唱した地域医薬品提供体制で示される地域薬剤師会、薬局・薬剤師に求められる社会的役割に対応することです。私たちには、時代に応じた薬局・薬剤師像への変化と行動が求められています。
今後しばらく続く社会保障費削減の荒波に飲み込まれてしまわないよう、社会に求められる薬剤師としての存在意義を薬剤師が自ら創造し、信念を持って行動していくことが求められています。
新たに与えられた任期中も関係機関、関係団体と連携し、地域薬剤師会並びに会員の皆様と一致団結して会務運営の舵取りをしつつ、会長として全力で先頭を走りたいと決意を新たにしています。
斉藤 祐次
役員
役員名簿(PDF)
(任期:令和7年6月15日~令和9年度定時代議員会終結まで)
事務局
概要および業務体制
一般社団法人埼玉県薬剤師会は、当会の目的である、薬剤師の倫理の高揚及び学術の振興を図り、薬学及び薬業の進歩発展を図ることにより、県民の健康な生活の確保・向上に寄与するための各事業を円滑に運営するために業務を行っております。
事務局は、2つの課《総務課・業務課》で形成されております。
主な業務内容
- 総務課・・・会員管理(入退会及び変更手続き)、会費の管理 など
- 業務課・・・研修会/講習会等の開催、情報収集及び会員等への情報提供 など