在宅医療について

在宅医療とは

病状が重い、歩行が困難又は認知症が進んでいるなど一人での通院が困難なため在宅で療養を行っている患者さんが多くなっています。
こうした患者さんで
 ①薬の整理ができない
 ②薬が飲みづらい又は飲んでくれない
 ③飲み忘れが頻繁
 ④何に効く薬かわからない
 ⑤一日中ウトウトしている・味が分からなくなった
などでお困りの患者さんの居宅を薬局の薬剤師が訪問して薬学的管理及び指導を行う業務を訪問薬剤管理指導業務といいます。医師、訪問看護師、介護ヘルパー、ケアマネジャーと情報を共有し、チームで患者さんの支援に取り組みます。もちろん医療保険又は介護保険の給付対象となります。

また、次のような対応も行っています。

・医療用麻薬の適正使用のための管理と評価
医療用麻薬の使用にあたり、投与量や投与方法等を含めた疼痛管理や、副作用発現時の対応等について説明します。
不要になった医療用麻薬は、薬局で責任を持って廃棄しますので、処方された薬局にご連絡ください。

・中心静脈栄養輸液の調製・対応
医師からの指示により、高カロリー輸液を提供します。
クリーンベンチを使用することにより、輸液や注射剤を無菌で調整することができます。
輸液用ポンプを貸出することができる薬局もあります。

・他の職種との連携
在宅医療に関係する医療・介護関係の様々な職種と連携し、薬を正しく飲むためのサポートをします。
医師やケアマネジャーには、薬剤師が行った訪問指導の状況等について報告します。
お薬手帳に日常生活において気になることなどを記入しておくことで、医師や訪問看護師、ヘルパー等が訪問した際に体調の変化に気が付くことができます。
また、訪問する方々の連絡ノートとして活用することによって、患者さんの情報を共有することができます。

薬剤師による在宅医療を始めるには?

 薬剤師による在宅医療を始めるには、大きく分けて以下の4つのパターンがあります。

訪問してくれる薬局を探すには?

下記の埼玉県医療機能情報提供システムの
薬局をさがす(目的別検索でさがす)> 業務内容、提供サービスでさがす
から在宅患者訪問を実施する薬局を検索することができます。

埼玉県医療機能情報提供システム

医療的ケア児対応可能薬局リスト

このリストは、2022年10月19日から11月9日にかけて、埼玉県薬剤師会の県薬ファックスを使用して、会員薬局に対して医療的ケアを必要とする小児の処方箋調剤に関してアンケートを依頼し、回答されたものです。
 期間中に寄せられた回答のうち、医療的ケア児の調剤対応薬局として公表が可能であると回答された薬局の情報を掲載しました。

リストはこちら [3月19日現在]

 リストの情報は、アンケート回答時点での情報であることをご了承ください。
 新規申請、記載内容の変更等に関しては、こちらからお願いいたします。
 申請された内容がリストに反映されるのに、1週間程度かかります。

薬剤師による在宅医療の費用はどのくらい?

 介護認定を受けている
【介護保険請求】
介護認定を受けていない
【医療保険請求】
同じ建物に住んでいない1回あたり517円1回あたり650円
同じ建物に住んでいる
診療患者が2~9人
1回あたり378円1回あたり320円
同じ建物に住んでいる
診療患者が10人以上
1回あたり341円1回あたり290円

介護保険の認定を受けているか、いないかで費用が変わります。
※処方せんに基づく調剤の金額に追加となる金額です。
※1回あたりの金額は、1割負担の場合の金額です。
※麻薬の管理が必要な方などは料金が異なります。

自分はどちらの金額になるの?

介護保険被保険者証に「要支援1・2」または「要介護1~5」の記載があれば介護保険の金額になります。空欄であれば医療保険の金額になります。
詳細は薬剤師にお問い合わせください。